クローズアウトの攻防を重点においたメニュー
Sufu会員プロフィール情報
・片岡メンさん
・チーム構成:中学生、男子
・競技レベル:中級者
・選手数:11〜15人
・指導歴:6〜10年
コンセプトや取り組んでいる課題
旧友が外部コーチを務める中学校男子の部活動へ。ハーフコートオフェンスでの得点力を向上したいという相談があった際に参考にしたドリル等になります。
元々は、NBA等で使っている有効なフォーメーションを教えて欲しいという相談でした。
それらを試すのも中学生にとっては有意義なのかもしれません。
しかし、同チームの試合映像を見た際に、クローズアウトの攻防の質に問題があると分析をしました。
訪問したチームには地区でナンバーワンの体格とサイズを持つインサイドの選手が在籍しています。
JBAの提唱するゲームモデルでいうところの「チャンス局面」を創出する事は試合の映像を見ても出来ていた為、クローズアウトの攻防を重点的に行ったという流れです。
採用しているSufuのメニュー
このメニューを採用した理由
クローズアウトの練習方法には様々な形での条件作りがあると思います。
SUFUに登場する各ドリルは練られたものが多い為、一つの設定として参考にしました。
また、動画の中での言葉のチョイス等も参照しました。
このメニューの良い点や工夫してる点
工夫した点を記載します。
オフェンスについては、オープンステップの際にトラベリングになりやすいことを極めて強く強調しました。ここについては、スサブドリルブ等を知識として伝えました。
また、U15世代の場合に、目の前の相手を抜くことに意識が行きがちです。遅れているクローズアウトの場合に、しっかりとシュートを打ち、決め切ることの重要性を伝えました。
ドリブルをした場合はリング周辺までねじ込む能力が重要だと考えています。NBA解説者の佐々木クリス氏は「自転車の前輪と後輪」・「どちらかが欠けると目的地にたどり着けない」と語ります。まさに、その通りだと感じます。アークの外を2点、リング周辺も2点、それ以外を1点として、リング下とアークの外の攻防が激しくなるようにしました。
このメニューを採用した理由
クローズアウトの攻防で、ドリブルを選択した際に重要なことは、リング近郊まで、自分のマークマンとの位置関係において、少しでも優位な状況で侵入する事と捉えています。
その際にネックになるのが、横方向のコンタクトに屈してしまうことです。
このメニューの良い点や工夫してる点
若い選手の場合に、少しのコンタクトに負けてしまう事や、リングへの最短距離を侵入経路として選択しない傾向を感じています。コンペティションの中で明らかに弱い場合に、サイド方向のDFとの攻防を紹介する際に、事前に本動画等での鈴木コーチの説明などを参考としました。
良い点(偉そうにすみません)
・説明そのものが分かりやすい
・目的から逆算して、ツールを紹介して下さる。
・選手が意識すべき点が明瞭で分かりやすい。
このメニューを採用した理由
①、②の上で、最終的にはfinishのスキルが重要になる為です。
このメニューの良い点や工夫してる点
場面としては、(すごく大雑把に分類をすると)以下の種別等が存在すると思います。
A,自分のマークマンの影響がない、ヘルプDFの影響がない
B,自分のマークマンの影響がある、ヘルプDFの影響がない
C自分のマークマンの影響がない、ヘルプDFの影響がある
D自分のマークマンの影響がない、ヘルプDFの影響がある
まずは、B(ヘルプDFの影響がない状態で、自分のマークマンの影響があるケース)を取り出しました。中学生男子等で中級者(初級に近い)の場合、DFを潜り抜けるようなシュートを狙うケースが多いです。得点することも難しく、FTの獲得も困難です。
知識として、ビアステップ等を紹介しました。ティーチングポイントを明瞭にする為、本動画のスキル解説等を参照しました。必要な場合に、
D(自分のマークマンの影響がない、ヘルプDFの影響がある)を練習する際にも、同様の理由で、バンプ&ショット|スキル動画(https://sufu.lifull.net/article/4713)などを知識として参照し、私が説明しようとした内容に抜け・漏れがないかを確認しました。