
【エルトラックが教える】バスケットボールシューズ(バッシュ)のインソールの選び方
こんにちは!
今回はバスケットボールシューズのインソールの選び方について紹介していきたいと思います。
中敷きとも呼ばれるインソールは、足とバスケットボールシューズをフィットさせる働きがあります。
バスケットボールのプロ選手の中には、自分の足形に合わせたインソールをオーダーメイドで作成し、使用している人もいます。自分自身の足に適したインソールを使用することが大切です。
オーダーメイドだけでなく、スポーツショップ等でインソールは市販されています。
今回は、インソールの働きと特徴について紹介していきます。
この記事の目次
インソールの働き
インソールの働きは、大きく分けると2つあります。
・怪我予防
・パフォーマンスアップ
です。
まずは、これらの観点からインソールの働きについて伝えていきます。
インソールの働き①『衝撃吸収』
バスケットボールは、ジャンプ動作が多い競技です。
着地時には、大きな衝撃が足首や膝、腰にかかります。
その負担に身体が耐えられなくなってしまうと、怪我につながります。
インソールは、着地時の身体の衝撃吸収をサポートする機能があります。
ただしクッション性重視のインソールは、切り返し動作や素早い動きが多いバスケットボールには不向きです。
バスケットボールの動きを研究して開発されたインソールが販売されていますので、競技特有の動きに合わせたインソール選びが重要です。
衝撃吸収機能を特徴としたインソールには、インソール全体の素材が衝撃吸収に適した素材を使用しているものや、衝撃がかかりやすい部分に特殊素材を使用し更に衝撃吸収をサポートする製品があります。
インソールの働き②『アーチサポート』
足裏のアーチをサポートする機能を持ったインソールがあります。
人間の足裏には、3つのアーチがあります。
土踏まずは、そのアーチのうちのひとつです。
着地の衝撃をこのアーチがクッションの役割を果たして、軽減させています。
このアーチは靭帯と筋肉でできているため、運動していると負担がかかりアーチが下がって、潰れてきます。アーチが下がると足裏のクッション機能が低下し、膝が内側に入りやすく、お尻の大きな筋力が使いづらくなります。
そのようなアーチが潰れた状態は、足裏が疲労しやすくなるだけでなく、膝や腰に余計な負担がかかり怪我につながりやすくなります。
足裏のアーチをサポートするインソールには、アーチが疲労と共に下がってきてしまうことを軽減させる機能があります。
この機能によって、足裏への疲労を軽減させることだけでなく、怪我を予防することにも繋がります。
また、3つのアーチがしっかりと機能することはパフォーマンスアップにもつながります。
足裏は歩行動作の際に、踵、足裏の中心部分、指先の順で接地し、地面から離れます。その際に、3つのアーチがバランス良く機能しないと外側や内側に力が逃げてしまい、身体で出力した力を効率的に地面に伝えることができなくなってしまいます。
インソールが3つのアーチをサポートすることで、出力した力を逃すことなく地面に伝えることにつながり、走る・跳ぶ・止まるといったパフォーマンスを向上させることにつながります。
足裏のアーチには個人差があるため、自身のアーチの高さにあったインソールを選ぶことが重要です。
同じメーカーのインソールでも、アーチの高さによって異なる商品を出しているものもあります。
自分のアーチの高さに合うインソールを使用することがおすすめです。
インソールの働き③『足のズレ軽減』
シューズが足とフィットしていないと、運動中にシューズの中で足がズレてしまうことにつながります。
そのようなズレは、筋肉や骨に負担がかかるだけでなく、足首などの捻挫につながる可能性があります。
インソールの踵部分で外側が高くなっている、踵部分をカップのように包み込んでくれる特徴を持つインソールには、シューズの中で足がズレること防ぎ、怪我を予防する機能があります。
足がシューズの中でズレないことは、怪我予防だけではなく、踏み込んだ力を逃さず、地面に伝えることにもつながるため、パフォーマンスアップにもつながります。
インソールを選ぶ際の注意点
次に、インソールを選ぶ際の注意点を紹介していきます。
足とシューズをフィットさせるためのインソールですが、そのインソールが足やシューズに合っていないと、インソールが持つ効果が得られず、怪我の発生やパフォーマンスの低下といった逆効果となってしまうこともあります。
インソールを選ぶ際の注意点①『フィット感・サイズ』
そのようなことにならないためには、自分の足にしっかりとフィットすフィット感やサイズが重要となります。
市販されているインソールのほとんどは、足やシューズのサイズに合わせて素材をハサミ等でカットして調整することができます。
まずはシューズの中でインソールが、小さすぎてズレてしまうことや大きすぎて余りが出てしまうことがないように調整することが大切です。
サイズ調整の時にインソールをカットする際におすすめの方法は、もともとシューズの中に入っていたインソールを新しいインソールの上に重ねて、カットする方法です。
このようにすることで、シューズの中に新しいインソールがピッタリとフィットすることにつながります。
また、インソールのフィット感で見落とされがちなものが、厚みです。
シューズの中にもともと入っていたインソールよりも新しいインソールの方が厚いと、インソールを入れてシューズを履いた際に足が窮屈になってしまうことがあります。
そのようなことにならないよう、購入前にインソールを実際のインソールを店頭で触れてみることやシューズの中のインソールと比較してみることが重要です。
さらに、メーカーや種類によって、インソールの重量が異なります。
重いインソールは足への疲労にもつながります。
インソール購入の際は、実物を触れてみることをおすすめします。
インソールを選ぶ際の注意点②『通気性』
運動中に足はたくさんの汗をかきます。
シューズだけでなく、インソールも通気性が悪いと、シューズの中で足が蒸れてしまうことにつながります。
シューズの中で足の蒸れを軽減させるために、通気性の良いメッシュ素材を使用したインソールも販売されています。
自分の身体と向き合う事も重要
これまで、インソールの機能について紹介してきましたが、自分の身体の動かし方をトレーニングすることやケアすることもとても重要です。
インソールは衝撃吸収力等のさまざまなサポート機能によって、身体の動きを手助けしてくれます。
しかし、それはあくまで補助的なものです。
身体の動かし方が未熟な育成年代の選手は特に、怪我予防としてインソールのサポート機能をうまく使うことと同時に、自分の身体を思った通りに動かす能力を練習し、怪我を予防する身体の動かし方を覚えることや筋力の出力を効率よく伝える身体の動かし方をトレーニングすることも重要です。
また、足裏のアーチを保つためのセルフマッサージ等で怪我を予防することもできます。
まとめ
市販されているバスケットボールシューズの中には、もともとのインソールが入っていることがほとんどです。
もともとのインソールが足に合わない場合や足首の捻挫等の怪我を繰り返してしまう場合は、インソールを変えてみる事でパフォーマンスアップや怪我予防につながります。
また、インソールは衝撃を吸収するため、使用するたびに、衝撃がかかる部分がすり減ることや押しつぶされていきます。
そのような衝撃吸収力が低下したインソールを使い続けることは、怪我のリスクを増やします。
インソールがすり減ってきた時も、インソールを見直す機会です。
ぜひこの機会に一度インソールについて、見直してみてはいかがでしょうか。
ERUTLUC(エルトラック)
株式会社ERUTLUC
「バスケットボールの家庭教師」を運営している会社になります。
2004年に開始したバスケットボールの家庭教師事業は、2019年6月時点でコーチ70名以上、会員数1300名以上。
指導実績多数・各地講習会なども担当しており、「はじめてのミニバスケットボール」「バスケットボール IQ練習本」「バスケットボール判断力を高めるトレーニングブック」「バスケットボールの教科書1~4」など多くの書籍・DVDも監修しています。
【ERUTLUC代表鈴木良和コーチ JBA活動歴】
2016年U12ナショナルキャンプヘッドコーチ
2016年U13ナショナルキャンプヘッドコーチ
2016年男子日本代表サポートコーチ
2017年U12ナショナルキャンプヘッドコーチ
2017年U13ナショナルキャンプヘッドコーチ
2017年男子日本代表サポートコーチ
2018年U22日本代表スプリングキャンプアドバイザリーコーチ
2018年U12ナショナルキャンプヘッドコーチ
2018年U13ナショナルキャンプヘッドコーチ
2018年~2021年男子日本代表サポートコーチ
2021年~女子日本代表アシスタントコーチ