独自作成
年代別推奨メニュー
バスケ日本代表コーチの鈴木良和氏が
代表を務める
株式会社ERUTLUCがコンテンツ提供
年代別推奨メニューは、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)が提唱している内容やエルトラック代表鈴木良和氏の指導者向け講習会の内容を踏まえてエルトラックがSufuのドリル動画と紐づけ独自に作成した年代別(U13・U14・U15)の推奨メニュー集になります。
個人技をファンダメンタル(ドリブル・パス・シュート・リバウンド)と1on1オフェンス(エリア1・エリア2・エリア3)と1on1ディフェンス(エリア1・エリア2・エリア3)に分類し、チーム練習は局面毎(トランジション・クリエイト・チャンス・ブレイク・フィニッシュ)に推奨メニューを提案しています。
トランジション局面
DFを終え、マイボールになり、ボールを運ぶ局面です。『安全に先手を取る』ことを原理原則としています。
この局面では「ボールを無くしてしまう」・「時間を奪われてしまう」・「チャンスを見つけようとしていない」などを避けたいです。
走りながらいいスペーシングを確保し、ディフェンスの準備が整う前に1on1を狙いましょう。また、それらを守られた場合は「シームレスにクリエイトへ」(ファーストブレイクでのチャンスが無い場合に、円滑にクリエイト局面へ移行)できるよう、チームで共通認識の構築が鍵になります。
クリエイト局面
チャンスを作る局面をクリエイト局面としています。セットプレー(フォーメーションプレー)やオフボールスクリーン、PnR等を試みる場面と捉えていただければ分かりやすいかもしれません。
文字通り『チャンスを作る』ことを原理原則としています。この局面では、「セットプレーの手順をなぞることに終始してしまう」・「ディフェンスの選択に対して代償を払わせることができない」ことを避けたいです。
鍵としては「相手ディフェンスの自滅を見逃さずに攻めれる」・「エクスキューション(遂行力)を高める」があります。
また、バスケットボール女子代表チーム(※1)ではアジリティを「素早く、効果的なプレーを発揮し続ける能力」と定義した上で、アジリティを高めることも本局面での重要項目の一つとされているようです。
(※1)2022年度の女子代表チーム記者会見より
チャンス局面
期待値が高いシュートにつながる局面をチャンス局面と分類しています。
具体的には、以下の3つをチャンスとしています。
① ノーマーク(スポット・ドライブラインが空いた)
②クローズアウト(ディフェンスとオフェンスの間の距離が長い)
③ミスマッチ(身長差、スピード差といった能力差が大きい)
本局面では、「機会を活かしきる」ことを原理原則としています。
この局面では、「チャンスを見ようとしていない」・「チャンスで攻めない」ことを避けたいです。
育成年代の場合に、本局面でTO(ターンオーバー)も発生しやすいものです。
問題の本質を見極め、適切なガイドをすることが求められます
また、トランジション局面ではチャンスも発生しやすいです。素早い攻防の中で、的確に「機会(チャンス)を活かしきる」ことが重要です。
ブレイク局面
「ディフェンスが壊れた局面」およびオフェンス側として「ディフェンスを壊し続ける局面」をブレイク局面と分類しています。
クリエイト局面やチャンス局面を経由する事もあれば、トランジション局面でチャンスが発生しブレイク局面へ移行する事もあります。
本局面では、「ディフェンスに協力させない」ことを原理原則としています。
この局面では「ローテーションしやすい・リカバリーしやすいオフボールオフェンスの位置や動き」を避けたいです。
ドライブやミスマッチの活用に対する残りの4選手の動きを整理し、チームで共通認識を構築する事が重要です。
フィニッシュ局面
ショットをする局面をフィニッシュ局面と分類しています。
本局面では、「期待値の高いシュートを選択する」ことを原理原則としています。
その為、ただやみくもにショットをするのではなく「選択的にショットをする局面」とすることが重要です。
この局面では「ショットクロックが残っているのに、練習してきてないショットをする」・「DFに対して優位ではない状態で安易なフィニッシュを選択する」ことを避けたいです。
鍵となるのは「自分で打つか、パスするか」を的確に選び続けることです。その際には、「ショットブロッカーの見極め」や「(安易にランニングステップを踏むのではなく)どこで、どのようなステップを踏み切るか」を追求し続けることが重要です。