あたり負けしない体を作りたい。誰にも負けないスピードを身につけたい
要望の背景
自分の短所を長所に変えるための方法が分からない
Sufu認定指導者の回答
ご要望頂きありがとうございます。
今回はサッカーで当たり負けしない体を作るための①体幹トレーニング(メニュー1〜5)と②スピードを高めるためのトレーニング(メニュー6〜10)を紹介致します。
①体幹トレーニングではフロントブリッジ、サイドブリッジのように全身をガチッと固めて安定性を高めるトレーニングが非常に重要ですが、実際のスポーツの場面で重要なのは、手足を動かした中で体幹が安定していることだと考えられます。
腕や足の大きな動きは肩や股関節を介して体幹に伝わりますが、そういった動きの中で体幹が安定していないことはつまり土台が不安定になりうまく力を発揮できません。
サッカーなどのコンタクトの場面では体幹をガチっと固めるだけではバランスを崩してしまうことがあるため、うまく体幹と四肢を連動して体幹は安定させた状態で手足を自由に動かせることが理想であると考えられます。
以上のことを踏まえて、今回は手足の動きに連動して体幹を安定させるトレーニングを選びました。
手足の動きがスイッチになって体幹への刺激となる種目で、動きの中での体幹の安定性を効率よく鍛えることができると言えます。
全身をしっかりと固めるエクササイズももちろん非常に重要なため、そのようなエクササイズにプラスアルファで行うことが望ましいです。
次に②スピードを高めるためのトレーニングについて説明します。
スピードを高めるにはまずは筋肉の出力(筋力)を高めることが必要ですが、
筋力があるだけでなく効率よく身体を操作することが非常に重要です。
大きな力を出せるだけでなくその力を最も効率よくスピードに変換する能力が必要になります。
そしてスピードは直線を素早く走るスピード(スプリント能力)と切り返しやターンを素早く行うスピード(アジリティ能力)に大きく分けられると考えることができます。
スプリント能力を高めるためには特にハムストリングスなどの筋力と、爆発的なパワーを発揮する能力(瞬発力)などが必要です。
今回はハムストリングスの筋力を高めるトレーニングと、より短い時間で爆発的なパワーを発揮するトレーニング、そして体幹を安定した状態で足を素早く入れ替えるトレーニングを紹介します。
アジリティ能力を高めるためには体のひねり(回旋)をうまくコントロールする必要があると考えられます。
ひねりの負荷がかかる中でしっかりと体幹をコントロールするトレーニングを紹介します。
短所を長所に変えようと考えることは素晴らしいことだと思います。
しかし、誰しもに短所・ウィークポイントがあるように必ず長所・ストロングポイントも持っていると思います。
そのストロングポイントをさらに高めることで、短所・ウィークポイントも引っ張られるように向上します。
短所を直そうと考えるだけでなく、長所をさらに伸ばしながらトレーニングに励んでいただければと思います。
手・脚を伸ばすことで身体が捻られないよう耐えることによって体幹筋を活性化することができる
ウォームアップやトレーニングとして用いると良い
胸を床面から話すように持ち上げることがポイント
この際に腰が反らないように注意する
顔は正面を向けずに、床面を向くようにする
腰を反ったり、身体が捻れないように体幹を締め、最初の姿勢を保持する
余裕が出てきたら時間を長くするのではなく、セット数を増やす
正しい姿勢で行うことが重要であり、腰を反った姿勢のまま長い時間行えるように目指すことは逆効果となるため注意が必要である
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肩・肩甲骨の安定性向上
肩甲胸郭関節の可動性向上
臀筋群の筋力強化・活性化
この時お腹にしっかり力を入れて腰が反らないよう注意する
この時へそから下はなるべく動かさないようにする
下肢・体幹部を安定させた状態で肩甲骨を大きく動かす
余裕が出て来たら時間を長くするのではなく、セット数を増やすようにする
正しい姿勢で行うことが重要であり、骨盤が下がっていたり、腰を反った姿勢のまま長い時間行えるように目指すことは逆効果となるため注意が必要である
上肢・体幹・下肢の連動した動きの習得
尾てい骨だけ持ち上げる意識でお腹に力を入れて腰と床の間に隙間ができないようにする
この時腰が反らないように(腰と床の隙間ができないように)注意する
手・足の動きに合わせて腰が反りやすくなるため背中を床にしっかりつけるよう意識する
どうしても腰が反ってしまう場合は下のように少しレベルを下げて行うと良い
・足はスタートポジションから動かさずに手のみを動かす
・手のひらを床につきお腹に力が入りやすい状態を作り足のみで行う
また、薄いタオルやチューブなどを腰の下に入れ横から引っ張り、それが抜けないように意識することで腰が反るのを防ぐことができる
走る動作で重要な臀部筋である大臀筋を活性化する種目
ランニング力の向上やストップ動作やキック動作を安定させることができる
ウォームアップやトレーニングとして用いると良い
通常のヒップリフトよりも大臀筋に力が入りやすく腰痛対策にも効果的
腰と床のスペースを潰すようにし、腹部を引き締める
この際に腰や背筋に力が入らないように注意し、臀部(大臀筋)を収縮させる
上下動をゆっくり繰り返す
この際に踵で地面を押すようにすると良い
みぞおち近くの肋骨が浮き出ないようにするために息を吐きながら臀部を上げると良い
初級:10回 2〜3set
中級:20回 2〜3set
上級:30回 2〜3set
余裕が出てきたら回数、セット数を増やすか、もしくは中級・上級の別のエクササイズに移行する
正しい姿勢で行うことが重要であり、誤った姿勢・腰を反った姿勢のまま行うと逆効果となるため注意が必要である
体幹と股関節の協働・分離
走動作に必要な股関節の屈曲の安定性向上
肩の真下に手がくるようにして肩に余計な力が入らないよう気をつける
ゆっくりと行い最終可動域までしっかり引き上げる
正しい姿勢で行うことが重要であり、腰が反ったりすると逆効果のため気をつける
最初は姿勢をキープできる回数から始める
片足動作の安定性向上
動作の習得
この時膝がつま先より前に出ないように気をつける
また腰が反らないよう気をつける
膝がぶれないよう注意する特に内側に入らないよう意識する
前の足を大きめに前に出しつま先が膝より前に出ないよう気をつける
筋の伸び縮みを用いたエクササイズ
足を踏み変えることで走る動作に近い動きで下肢のエクササイズができる
股関節を曲げて伸びた筋肉を一気に縮ませるイメージでリズムよくジャンプする
リズミカルにおこなって筋の伸長と収縮を繰り返し行う
下肢の動きに連動して腕を振ると、より走りに近い動きにすることができる
負荷の高いエクササイズのため行う頻度にきをつける(試合の近い日は避けるなど)
股関節屈曲・伸展のスムーズな動き
そう動作につながるエクササイズ
この時お尻を後ろに引くようにして膝は軽く曲げる程度にする
同時に後ろに伸ばしていた明日は屈曲して膝を胸に近づけるこの時背中が丸まったり、骨盤が後傾しないよう気をつける
最後の姿勢がスプリント姿勢のような形になる
股関節の屈曲→伸展を爆発的に行う
ニーアップの際は軸足側の骨盤を前に押し出すイメージで行う
走る動作で重要な臀部筋である大臀筋を活性化する種目
ランニング力の向上やストップ動作やキック動作を安定させることができる
ウォームアップやトレーニングとして用いると良い
通常のヒップリフトよりも大臀筋に力が入りやすく腰痛対策にも効果的
足幅は腰幅にする
腰と床のスペースを潰すようにし、腹部を引き締める
この際に踵で地面を押すようにすると良い
みぞおち近くの肋骨が浮き出ないようにするために息を吐きながら臀部を上げると良い
初級:10回 2〜3set
中級:20回 2〜3set
上級:30回 2〜3set
余裕が出てきたら回数、セット数を増やすか、もしくは中級・上級の別のエクササイズに移行する
正しい姿勢で行うことが重要であり、誤った姿勢・腰を反った姿勢のまま行うと逆効果となるため注意が必要である
左右の回旋方向にブレない軸を作る
ウォーミングアップとして行うのも効果的
もしくは2人組で行い1人が端を持ちテンションをかける
チューブを持つ手は胸の前から開始する
この時体幹がねじれたり膝がブレないよう意識する
お腹に力を入れて体幹がねじれないように腕を動かす
肩に余分な力が入り過ぎないよう注意する
初級:10回 1〜2set(チューブ弱)
中級:10回 1〜2set(チューブ強)
上級:10回 2〜3set(チューブ強)
余裕が出てきたら回数を増やすよりも、セット数を増やすかチューブの強度やテンションを上げる
正しい姿勢で行うことが重要であり、誤った姿勢・腰を反った姿勢のまま行うと逆効果となるため注意が必要である
代表の並木はサッカー日本代表としてFIFAワールドカップフランス大会、日韓大会、ドイツ大会に帯同。そのほかU-23日本代表のアスレティックトレーナーとして4度のオリンピックに帯同しており、U-17ワールドカップへの帯同実績もある。
また現在までにU-19サッカー日本代表、Jリーグ、各世代のサッカーを中心に、WJBL、社会人ラグビー、ソフトボール、モトクロス、卓球、陸上、アーティストなど様々な競技や分野にアスレティックトレーナーを派遣している。
さらには講演会やセミナー、専門学校などの教育機関に講師を派遣するなど後進育成にも力を入れている。
「一人一人の健康な人生をサポートする」を企業理念として掲げ、世の中の人々の『健康』をあらゆる方向からサポートし、一人一人の「楽しく、豊かに、生き生きと」生きる、そんな『健康な人生』をサポートしている。